スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  

Posted by さがファンブログ事務局  at 

2013年01月16日

もしドラを使って授業

今日は水曜日恒例の佐賀女子短での授業でした。

15回シリーズの講義もあっという間にあと2回となり、企業研究
のまとめの授業として、久し振りに「もしドラ(もし高校野球のマネー
ジャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)」を使って、授業
をしてみました。(たまたま前のブログでも書いていたので・・・)


数名の学生が「映画を見ました」「テレビで見ました」という反応
をしてくれましたが、感想を聞いてみるとラブストーリーじゃなかっ
たとか、良く分からなかったという回答が返ってきました。
なるほど、ドラッカーを知らない人からすれば、そういうポイントで
見るわけか…。

今日は同世代の主人公であるみなみちゃんが野球部のマネージャー
として野球部のマーケティングやイノベーションを起していくあらすじ
を、ドラッカーの言葉とみなみちゃんの言葉を対比しながら説明して
いきました。
あらためて授業を進めていく中で、2人の言葉は就職活動の渦中に
いる短大生の言葉にもつながるということを学生と共有しながら進め
ていきました。


受講生の中には、短大で体育会系の部活に所属している学生もたく
さんいるようで、みなみちゃんの発想や考え方、活動内容等に興味
を抱く学生さん達も多かったようです。
既成概念にとらわれないみなみちゃんのマネージャーとしての振る
舞いは、本に書かれている内容を読み解くことが出来れば、同世代
の若者も共感できるのではないでしょうか。

実際の社会に出る前に、会社のことや仕事に対する考え方、会社を
経営する人の考え方を知る教科書として、もしドラは素晴らしいツー
ルだと思います。

ちなみに昔を振り返ってみると、もしドラを使った授業実践の記事
として、朝日新聞の特集記事(100万部突破 2010年7月29日)
http://book.asahi.com/clip/TKY201007280662.html で扱ってもらった
ことがありました。  


Posted by NPO鳳雛塾  at 19:52Comments(0)短期大学

2013年01月16日

キャリア教育、高校普通科の必修に…

以前から関係者の間では大きな問題として取り上げていた
話題ですが、昨日の記事で「普通高校でのキャリア教育必
修化」が掲載されていました。

その内容は以下のようなものです。
(読売新聞 1月15日(火)3時3分配信)
==========================
高校生の進路への意識を高めるために、文部科学省は高校
の普通科で「キャリア教育」を必修化する検討を始めた。

日本の高校生は自主的な勉強時間が国際的に見ても少なく、
高校教育の立て直しが急務となっており、文科省は、将来
への目的意識を持たせることで、学習意欲の向上につなげ
たいとしている。中央教育審議会での審議などを経て、次
の学習指導要領に盛り込む方針だ。

現在、中学と高校ではキャリア教育として主に職場体験や
企業へのインターンシップ(就業体験)などが実施されて
いるが、2011年度の調査では、在学中に1回でも就業
体験をした公立高3年生の割合は専門学科を含む全体で30
%、普通科では17・7%にとどまっている。内容も学校
間の格差が大きいのが実情だ。

また、財団法人日本青少年研究所の調査では、日本、米国、
中国、韓国のうち、授業と宿題以外での勉強について「し
ない」と答えた高校生は、日本の高1~高3が38・3%
~28・9%と、4か国中で最も多かった。

このため、同省は学ぶ目的を明確に持たせるため、キャリア
教育の内容を具体的に示し、全学校での実施をめざすことに
した。早い段階で進路の意識付けが必要なことから、授業は
「高1段階で週1時間程度」とする案が検討されている。
===========================

実は、平成23年1月31日に出された中教審答申では、
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方につ
いて」という内容で、普通高校だけでなく、「幼児期の教育
から高等教育に至るまでの体系的なキャリア教育の推進とい
う項目が挙げられています。
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2011/02/01/1301878_1_1.pdf

えっ、幼稚園・保育園から?と思われるかもしれませんが、
家庭でのお手伝いや子どもたちに役割観を与えるという側面
等、幅広い観点からキャリア教育を捉えてあります。

特に普通高校でのキャリア教育の必要性については、小学校
から大学に至るまでキャリア教育のサポートをしている私た
ちの経験上も、大きな課題として捉えています。
(実業高校生の職業観と普通高校から大学に進学した大学1,
2年生の職業観のかい離の大きさなど・・・)
ただしどのような内容が効果的なのか、受験戦争真っ只中の
高校生やその保護者にとって重要なキャリア教育とはどのよ
うなものなのか・・・、今後も議論が必要になってくるでし
ょう。

個人的には、高校生のキャリア教育には〔大きな負担(体験)
を伴わないカリキュラムとして〕、社会人基礎力を高めるた
めの教育として、「ケースメソッド教育」(テーマ設定を与
えたのディスカッション)、地域社会への提案活動、企業へ
の改善提案活動あるいは、もしドラ(もし高校野球の女子マ
ネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら 岩
崎夏海著)を教材としたマネジメント教育が有効ではないか
と勝手に思い込んでいます。

今後どのような教材・コンテンツが使用されるのか、楽しみ
です。
  


Posted by NPO鳳雛塾  at 08:16Comments(0)高校