2013年01月16日

キャリア教育、高校普通科の必修に…

以前から関係者の間では大きな問題として取り上げていた
話題ですが、昨日の記事で「普通高校でのキャリア教育必
修化」が掲載されていました。

その内容は以下のようなものです。
(読売新聞 1月15日(火)3時3分配信)
==========================
高校生の進路への意識を高めるために、文部科学省は高校
の普通科で「キャリア教育」を必修化する検討を始めた。

日本の高校生は自主的な勉強時間が国際的に見ても少なく、
高校教育の立て直しが急務となっており、文科省は、将来
への目的意識を持たせることで、学習意欲の向上につなげ
たいとしている。中央教育審議会での審議などを経て、次
の学習指導要領に盛り込む方針だ。

現在、中学と高校ではキャリア教育として主に職場体験や
企業へのインターンシップ(就業体験)などが実施されて
いるが、2011年度の調査では、在学中に1回でも就業
体験をした公立高3年生の割合は専門学科を含む全体で30
%、普通科では17・7%にとどまっている。内容も学校
間の格差が大きいのが実情だ。

また、財団法人日本青少年研究所の調査では、日本、米国、
中国、韓国のうち、授業と宿題以外での勉強について「し
ない」と答えた高校生は、日本の高1~高3が38・3%
~28・9%と、4か国中で最も多かった。

このため、同省は学ぶ目的を明確に持たせるため、キャリア
教育の内容を具体的に示し、全学校での実施をめざすことに
した。早い段階で進路の意識付けが必要なことから、授業は
「高1段階で週1時間程度」とする案が検討されている。
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実は、平成23年1月31日に出された中教審答申では、
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方につ
いて」という内容で、普通高校だけでなく、「幼児期の教育
から高等教育に至るまでの体系的なキャリア教育の推進とい
う項目が挙げられています。
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2011/02/01/1301878_1_1.pdf

えっ、幼稚園・保育園から?と思われるかもしれませんが、
家庭でのお手伝いや子どもたちに役割観を与えるという側面
等、幅広い観点からキャリア教育を捉えてあります。

特に普通高校でのキャリア教育の必要性については、小学校
から大学に至るまでキャリア教育のサポートをしている私た
ちの経験上も、大きな課題として捉えています。
(実業高校生の職業観と普通高校から大学に進学した大学1,
2年生の職業観のかい離の大きさなど・・・)
ただしどのような内容が効果的なのか、受験戦争真っ只中の
高校生やその保護者にとって重要なキャリア教育とはどのよ
うなものなのか・・・、今後も議論が必要になってくるでし
ょう。

個人的には、高校生のキャリア教育には〔大きな負担(体験)
を伴わないカリキュラムとして〕、社会人基礎力を高めるた
めの教育として、「ケースメソッド教育」(テーマ設定を与
えたのディスカッション)、地域社会への提案活動、企業へ
の改善提案活動あるいは、もしドラ(もし高校野球の女子マ
ネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら 岩
崎夏海著)を教材としたマネジメント教育が有効ではないか
と勝手に思い込んでいます。

今後どのような教材・コンテンツが使用されるのか、楽しみ
です。



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Posted by NPO鳳雛塾  at 08:16 │Comments(0)高校

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